彼は怒ってわたしをかき裂き、わたしを憎み、 わたしに向かって歯をかみ鳴らした。 わたしの敵は目を鋭くして、わたしを攻める。
あなたのもろもろの敵は、あなたをののしり、 あざ笑い、歯がみして言う、 「われわれはこれを滅ぼした、 ああ、これはわれわれが望んだ日だ、 今われわれはこれにあい、これを見た」と。
彼らはますます、けがす言葉をもってあざけり、 わたしにむかって歯をかみならした。
なにゆえ、あなたはみ顔をかくし、 わたしをあなたの敵とされるのか。
人々はこれを聞いて、心の底から激しく怒り、ステパノにむかって、歯ぎしりをした。
「さあ、わたしたちは主に帰ろう。 主はわたしたちをかき裂かれたが、またいやし、 わたしたちを打たれたが、 また包んでくださるからだ。
悪しき者は正しい者にむかって はかりごとをめぐらし、これにむかって歯がみする。
わたしに向かって怒りを燃やし、 わたしを敵のひとりのように思われた。
怒っておのが身を裂く者よ、 あなたのために地は捨てられるだろうか。 岩はその所から移されるだろうか。
わが敵よ、わたしについて喜ぶな。 たといわたしが倒れるとも起きあがる。 たといわたしが暗やみの中にすわるとも、 主はわが光となられる。
わたしはエフライムに対しては、ししのようになり、 ユダの家に対しては若きししのようになる。 わたしは、わたしこそ、かき裂いて去り、 かすめて行くが、だれも救う者はない。
彼はわたしに対して待ち伏せするくまのように、 潜み隠れるししのように、
神を忘れる者よ、このことを思え。 さもないとわたしはあなたをかき裂く。 そのときだれも助ける者はないであろう。
わたしの足を足かせにはめ、 わたしのすべての道をうかがい、 わたしの足の周囲に限りをつけられる。
あなたは変って、わたしに無情な者となり、 み手の力をもってわたしを攻め悩まされる。
見よ、彼はわたしを攻める口実を見つけ、 わたしを自分の敵とみなし、
全能者の矢が、わたしのうちにあり、 わたしの霊はその毒を飲み、 神の恐るべき軍勢が、わたしを襲い攻めている。